相性が合うと感じる関係性、相性が悪いと感じる関係性の心理学

「この人とは何故か合わないな・・・」と思う事ってありませんか?

もしくは、今まで普通に接していたのに、急によそよそしく感じるような出来事があった記憶はありませんか?

それを相性が合う、合わないという一言で納得できればいいのですが、どうしてもいい関係を続けたい人と、イマイチ距離が縮められなかったり、急に疎遠になってしまうと寂しく感じますよね?

では、なぜそのような事が起きるのか。
また、そういう事が起きた時にはどうすればいいのか。

そして、一気に距離を縮めるにはどうしたらいいのかという心理学理論を1つ紹介させていただきます。

相性の良し悪しを客観視できる理論「バランス理論」

相性という観点での人間関係を説いた「バランス理論」と呼ばれる理論があります。

【バランス理論】人間関係の相性をわかりやすくする理論
バランス理論とは バランス理論(ばらんすりろん英: Balance theory)とは、対人関係において三者以上の存在があるときに、その三者の間の認知関係のバランスを保とうとする人間の心理状態を表す社会心理学用語。 引用元:ウィキペディ...

相性がいい時には何が起きていて、相性が悪い時には何があるのかを説いている理論です。

少し具体的に説明させて頂きますね。

バランス理論を使ってみる

バランス理論では、次のような考え方をすると相性がいい人間関係、イマイチな人間関係が自ずと見えてくるという考え方です。

  • 「好き」をプラス、「嫌い」をマイナスとする
  • 自分と相手と第3の存在という3つの局を持つ3角形をイメージする
  • その三角形の各辺がプラス(好き)かマイナス(嫌い)なのかを明確にする
  • 掛け算した結果がプラスなら上手くいっている、マイナスなら上手くいってない

言葉にするとややこしいですが、こういう考え方なんです。

でも、これだけではイマイチわかりにくいですよね?

そこでいくつか簡単な例を挙げます。

同じ趣味を持つあなたと相手

あなたと相手は、同じ趣味を持っているとします。
あなたはその趣味が好きで、相手もその趣味が好きだとします。

そして、あなたは相手の事が好きで、相手はあなたの事をどう思っているのか”わからない”状態だとします。

この場合、相手もあなたに好印象を抱いている可能性は高いと言うのがバランス理論です。

  • あなた→趣味=好き(プラス)
  • 相手 →趣味=好き(プラス)
  • あなた→相手=好き(プラス)
  • 相手 →あなた=?(X)

このような図式が成り立ちます。

あなたと相手と趣味の3点の頂点を持つ三角形の各辺が”好き(プラス)”ですので、掛け算をするとプラスになります。

プラス × プラス × プラス  = プラス

つまり、相手があなたに対して好きという想いを抱きやすいということです。

互いに好きだけど趣味が合わない

お互いはお互いで好きなんだけど、どうも、イマイチしっくりこなかったり、なぜかギクシャクし始めたな・・・。

そんな時は、第3の何かに対する想いの不一致がそのまま相性に影響を与えていると考えるのがバランス理論です。

やなりこれも、あなたと相手と趣味という3つの頂点を持つ三角形をイメージして、各辺の好き・嫌いを明確にしていきます。

  • あなた→相手 =好き(プラス)
  • 相手 →あなた=好き(プラス)
  • あなた→趣味 =好き(プラス)
  • 相手 →趣味 =嫌い(マイナス)

このように、マイナスが一つ混じりますよね?

全てを掛け算をすると答えはマイナスになります。

プラス × プラス × プラス × マイナス = マイナス

マイナスになるので、その関係性はしっくりこない相性が悪い関係性と感じるようになるという考え方です。

嫌いが一致すると仲良くなる

”嫌い”が一致した人間関係は距離が一気に縮まると言いますが、これもバランス理論で簡単に説明できます。

お互いがほぼ初対面ですが、嫌いな食べ物(ピーマン)が一致したとします。

  • あなた→相手 =X
  • 相手 →あなた=X
  • あなた→ピーマン=嫌い(マイナス)
  • 相手 →ピーマン=嫌い(マイナス)

お互いに対して特にこれといった好き嫌いはありませんが、ピーマンが嫌いという事で一致していますので、次のような式が成り立ちます。

マイナス × マイナス = プラス

マイナスを掛け算した結果プラスになるので、その関係性は上手くいくというのがバランス理論の考え方です。

いかがでしょうか?

整理しやすくなるのではないでしょうか?

相手とあなた以外の何かも踏まえて考えてみる

相性が合う、相性が合わないというのは、相手と自分の1対1の関係性の中に何かがあると考え、それを追及して特定し、改善しようとするものです。

その結果、「相手の感じ方が違う」や「自分の考え方が正しい!」といった互いの内面の良し悪しに意識が傾くと、よけいに人間関係がギクシャクするものです。

そうじゃなくて、好き嫌いが一致していない何かがあるのだと考えて、それは何かを探してみるほうが相性を改善する上ではうまくいくというのがバランス理論です。

例えば、僕は昔つきあった彼女の仕事がイマイチ好きになれず、そこだけがモヤモヤと残りながら恋愛を続けていました。

彼女には、その仕事じゃない仕事をしてくれと求めていましたが、その望みに応えることはできず、結局そこが理由で別れに至りました。

今思えば、彼女の仕事に対する理解を深める努力をしていれば・・・と思う事もありますが、その時はそれが出来なかったというのも事実ですので、今思っても仕方がない事ではあります。

ただ、互いが互いを魅力的と感じるのかどうかとは別の視点で、好きと思う何かが一致しなかったりすると、そこから関係性が崩れる事があるという1つの教訓として僕の中では生きています。

もし今あなたが誰かとの相性で苦しんでいるのなら、一歩引いてみて、バランス理論に当てはめて考えてみてください。

相手を変える事よりも、好き嫌いの不一致を起こしている何かに向き合う方が、解決に進みやすいと気付けるかもしれませんよ。

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