後悔するようなイヤな思い出がいつまでも記憶に残っている理由

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思い出したくない。
そう思いながらもついつい脳裏をよぎるイヤな思い出。

誰にでも1つや2つ、ありますよね?

僕もありますよ。
1つや2つではなく、もっとたくさんあります。

思い出しては「クソ!」と心の中で叫んでしまいます。

でも、そんなイヤな思い出がなぜ心の中に残っているのかを僕なりに理解しています。

それは宿題が残っているからです。
宿題を終えてないから、その思い出が残っているんです。

あなたの中に残るイヤな想いでも、宿題を終えてないから残っているのかもしれませんよ。

イヤな思い出が残り続けるたった1つの理由

イヤな思い出が残っている理由。

それは・・・

いい面を見つけてないから」です。

その思い出の中の”良い面”を見つける事ができたら、そのイヤな思い出は色や形を変え、時には素敵な思い出となります。

素敵な思い出とまではいかずとも、「そういう事もあったな・・・」と思えるようにはなります。

イヤな思い出とゲインロス効果

心理学にはゲインロス効果という理論があります。

ゲインは”得る”を意味して、ロスは”失う”を意味しており、その二つを合わせた”ゲインロス”という表現を用いていることから察しがつきますよね。

メリットとデメリットのふり幅が大きいほど印象に残りやすいという理論です。

このゲインロス効果を、あなたの中に残る思い出に当てはめてみて欲しいんです。

あなたの中でいつまでも思い出として残るものは、良い事も悪い事もどちらも同時に味わったのではないでしょうか?

例えをいくつか出しますね。

入試におけるゲインロス効果

学生時代の勉強の思い出の1つとして「入試」があります。

志望校に受かるために勉強をします。
晴れて志望校に合格することもあれば、残念ながら・・・という事もあります。

この入試。

合格という結果で終えた人は「ものすごく勉強を頑張った。辛かったけど、それを乗り越えて、晴れて志望校に合格した」というエピソードとして記憶に残っていると思います。

残念ながら入試で失敗した人は「ものすごく勉強を頑張ったけど、それでもダメだった。志望校に活きたかったな・・・行ってれば違った人生だったろうな」という苦い思い出が残っているかもしれません。

どちらもあくまで一般的な例ですよ。
みんながみんなそう思うに決まっているという意味ではありませんからね。

この入試をゲインロス効果で説明してみると、どうなるでしょう?

合格した人には、合格というゲイン、入試に向けた勉強の期間をロスというゲインとロスが明確に存在していますよね?

ゲインロスが大きいので、その分だけ印象に残りやすい。

そう説明できますよね?

では、残念ながら落ちた人の場合は、どうでしょう?

一生懸命に勉強をしたけど、残念ながら合格できなかった。

勉強の期間も、結果も辛くてしんどいものでした。
でも、それほどまでに頑張ろうと思うほど行きたい志望校だった。

それは「志望校へ行ければ・・・」という期待感がゲインであり、不合格という結果はロスであり、ゲインロス効果が作用しているという見方もできますよね?

強烈なインパクトが残るものには、ゲインロス効果が発揮されます。

失恋におけるゲインロス効果

失恋にも、わかりやすくゲインロス効果が存在しています。

説明するまでもないかもしれませんので、察しがつくのなら読み飛ばしてくださいね。
察しの通りのことを今から書きますから。

好きな人と付き合っている。
でもフラれたとします。

好きな人との恋愛期間はゲイン、フラれた事はロス。
そう捉えることができますよね?

幸せであればあるほどゲインは高くなります。
そして、ゲインが高ければ高いほど、ロスの落差は激しさを増します。

だから、大好きすぎる人に振られると強烈に記憶に残ります。

シンプルでわかりやすいゲインロス効果ですね。

ちなみにではありますが、愛おしい瞬間と憎たらしい瞬間、同時に味わえる恋人の事は忘れにくくなります。

性格は合わないけど、身体は合うという関係性も忘れにくくなります。

なぜか。
そこにもゲインロス効果が働いているからです。

ゲインロス効果がない場面は記憶に残らない

強烈に記憶に残る過去の事にはゲインロス効果が働いているんだよってこと、お分かりいただけたでしょうか?

すごく平たく言いますと、あなたが覚えている事は少なからずゲインロス効果が働いていたということなんです。

逆説的に言えば、ゲインロス効果が働いていない事に関しては記憶に残りにくいです。

  • 朝、起きてから家を出るまでの手順
  • いつもの通勤路(通学路)
  • 当たり障りのない社交辞令の会話

これらの事は、それほど記憶に残っていないと思います。

例えば、今日の通勤路で何がありましたかと問われても、特に印象に残ってないのではないでしょうか?

自分自身にとってゲインもなければロスもない出来事は、記憶に残りにくいのです。

言い方を変えると、変化のなかった事は記憶に残さなくても良いように人間は作られています。

記憶に残っているという事は、そこにゲインとロスが存在していたという事なんです。

嫌だな・・・と思うような事にもゲインとロスが存在しているのです。

イヤな思い出として残る僕のある時期

僕は小さな時の家庭環境があまり良いものではありませんでした。

母子家庭で貧しく、躾と称した暴力が日常的だったので、あまり良い記憶がありません。

僕の中での嫌だな・・・と思う事が多い時期ではあるのですが、何故それが記憶に残っているのかというと。

それは、「家族や家庭が好きだから」なんです。
この思いがゲインとして僕の中に存在している。

だから、それとかけ離れた環境、状況はロスになります。

”平和な家族や家庭”を望みつつ(ゲイン)、”生きづらい毎日”が目の前にある(ロス)

そんなギャップがあります。

でも、僕の記憶はロスの方がメインです。
ギスギスした日常がリアルです。

そんな時期の事を思い出したくもないはずのに忘れる事はできないという苦しみを長く抱えていて、意識をそちらに向けないようにしていました。

今はわかるんです。
なぜ記憶の中に残り続けているのか。

それは、それだけ家族仲良く平和な家庭を求めていたからです。

理想と現実のギャップが違ったので、強烈に記憶に残っていた。
ゲインロス効果が思いっきり働いているから、記憶に残っているのです。

その事に僕は気づいてから、その時期の捉え方が変わりました。

辛い事が多かったけど、でも、小さいのに家族や家庭をなんとかしようと思っていた俺の思いってすごいな・・・と。

そこに気付くと、環境や出来事に対してイヤな気持ちは感じても、そういう想いを持って現実に立ち向かっていた自分を誇らしく思うようになりました。

すると、嫌で仕方なかった当時の出来事も、少し見え方や感じ方が変わりました。

プラマイゼロにするために僕たちにはゲインロス効果が埋め込まれている

何が起きたのかを簡単な計算式にすると、こうなります。

  • プラマイゼロ = ゲイン + ロス

ゲインとロスは相殺しあう関係性にあると僕は思っています。
プラマイゼロになるのだと。

そのバランスが崩れると、どちらかの印象に偏った記憶として残ります。

  • プラスの記憶 … ゲインにだけ焦点が当たっていて、ロス(苦労や犠牲、応援)を見落としている
  • ロスの記憶 … 苦労や犠牲、失敗などに焦点が当たっていて、ゲインを見落としている

このような状態になります。

ゲインに偏ったプラスに記憶が強くなりすぎると、横柄だったり、傲慢だったり、自信過剰な態度になります。

苦労や犠牲を払い、周囲の手助けもあったからだという感謝も覚えていれば、横柄さや傲慢さだけの態度にはなりません。

ロスの記憶に偏った、ダメだった結果によって全てを決めつけてしまっています。

辛い出来事や思い出として残ったとしても、そこに至るまでには努力もあったかもしれないし、応援、励ましもあったはずです。

もし、自惚れによって望まない結果になったとしたら、それに気づくチャンスを貰えたと捉える事もできます。

マイナスにだけ偏った記憶や出来事は、プラスの面を見落としてします。

あなたの中に残るイヤな想いでは、あなたがゲインの部分を見落としているよというシグナルなんですよ。

物事には両面がある

物事にはどちらも存在します。

ゲインが大きいのなら、それに見合うロスもある。
ロスが大きいのなら、それに見合うゲインもあります。

その出来事が強烈に記憶に残っているのが何よりも証拠です。

ゲインロス効果は、ゲインとロスが大きいと記憶に残りやすいという心理理論です。

後悔でもなく、自惚れでもなく、記憶としていつまでも残る何か。
それには両面があるはずです。

仲の良い友達との思い出。
ムカついたり、イラついた事もあったが、友達がいたからこそ為し得た事や、救われたこともあった。

いい事、悪い事色々あったからこそ、今も友達なのかもしれません。

強烈に残るイヤな思い出に向き合うのは勇気が必要です。
そういう意味では、向き合う時期や環境も大切なのかもしれません。

ただ、イヤな思い出をイヤな思い出としていつまでも心の中に残し続けたくないと思うのなら、良い面、得た事を探してみてください。

コツは、あなた自身の良い面を探してみてください。
見つければ見つけるほど、そのイヤな想い出は中和されていきますよ。

そのためにイヤな思い出が残り続けているのです。

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