否定と肯定は再生と停止の役割を持っている

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肯定する、否定する。
心理学ではよく出てくる言葉で、僕もよく使っています。

でも、肯定するとか、否定するとか、そんな一般的な言葉じゃないですよね?
日常会話の中に頻繁に出てくるものではないと思うのです。

だから、とっつきにくさを感じる言葉なんじゃないかな?と思い、ほな、他にどういう表現をすれば近いんだろうな・・・と考えてみたら、見つかりました。

「再生」と「停止」です。

テレビのリモコンをイメージしてみてください。
恐らく、そのリモコンは縦長で、真ん中あたりに「再生」や「停止」ボタンがありますよね?

そんなリモコンが、あなたの頭の中にもあります。
そのリモコンを使って、再生したり、停止したりしています。

「再生」が肯定、「停止」が否定です。

そう捉えると、”自分を肯定する”などの言葉が意味しているニュアンスが分かってくると思います。

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「自己肯定感を高める」でおなじみの”肯定する”ということ

心理学、特に自分自身の魅力を開発するために心理学を使う場面では、自分自身を肯定することを強く薦められます。

それを”自己肯定感を高める”と言います。

自分を肯定しましょうねってことです。

裏を返せば、自分に対して否定的になっていると、幸福感は味わいにくいですよ~って事でもあります。

自分を否定するとは、「自分なんてダメだ」「自分じゃないほうがいい」と自分を拒絶している状態ですので、とても苦しい気持ちになりますからね。

あなたもそうなっていませんか?

だから、自分を肯定しましょうねって事なのですが、この「肯定」。

少し違う見方をすると、捉え方が変わるかもしれません。

肯定と否定の性質

肯定と否定には、次のような性質があります。

  • 「肯定する」・・・次へ進める。
  • 「否定する」・・・止める。

肯定することには、次に進める性質があります。
否定することには、止める性質があります。

察しのいいあなたの事ですから、この説明だけでピンと来たかもしれませんが、少し例を出してみますね。

失恋をした

失恋をした時、その失恋が大きなものであればあるほど、その失恋を”否定”したくなります。

「これは何かの間違いだ」
「きっとまた戻れる」
「自分に魅力がないからだ」

色々な否定を持ち出します。
僕もそんな経験はありますし、あなたもありませんか?

別れた、フラれたなどの失恋という事実を受け入れないために、否定しようとします。

否定は”止める”という性質があります。

別れた事を否定することで、まだ付き合っていた頃の二人の意識や感覚のままで止めようとしていると言えば、シックリきませんか?

別れを認めてしまうと、次に行かなければいけませんからね。

でも、言い方を変えると、別れを認めてしまう事ができれば、次の段階へと進むことができます。

だから、心が落ち着きを取り戻したころに、改めて別れを受け入れて、次の恋へと自分を進めようとします。別れを肯定するということです。

自分の欠点

人には欠点があるものです。
弱点と言ったほうがいいかもしれません。

苦手だな・・・と思う事があるものなのですが、それを認める事を”自己受容する”といいます。

自分自身を好きだと思える人は、この自己受容が進んでいるという特徴があり、それを自己受容感が高いと言います。

これを、肯定と否定という観点で言い直すとこうなります。

”弱点”や”欠点”がある自分を認める(肯定する)

弱点や欠点が自分にはあるんだ。
だから、どうするのか。

・・・と、次の段階へと思考が進みます。

この”弱点”や”欠点”が無いと否定するとどうなるのか。
もしくは、”弱点や欠点があってはならない”と、弱点や欠点そのものを否定するとどうなるのか。

自分には弱点や欠点がないという考え方で止まります。

そのため、弱点や欠点に対する対策の準備もできませんし、弱点や欠点を練習で埋めることもできません。

でも、弱点や欠点は消えないので、弱点や欠点が生み出す同じ問題に直面します。

自己否定と現実否定しまくりだった失恋後の僕

失恋の例、弱点や欠点の例で、僕が伝えたい事はなんとなくお分かり頂けましたでしょうか?

肯定することで次へ進み、否定するとそこで止まります。
肯定と否定には、そんな性質があります。

先ほどの失恋の例は、僕の経験からも言えることです。

彼女が自分にとっての価値の象徴になっていたので、別れた事を受け入れるのに時間がかかった失恋があります。

それは初めての彼女との別れです。

2度告白して3度目でOKを貰えた彼女。
学校でも人気の彼女だったので、恋敵が想像以上に多い人でした。

でも、そんな人が認めてくれた自分は、それだけの魅力があるんだ、価値があるんだと思うようになっていたのです。

だから、別れを告げられた時には、それを受け入れる事は、自分には魅力がない、価値が無いと認めることになるという感覚です。

やっぱりダメなんだ!みたいな。
(この”やっぱり”が曲者なんですが)

だから別れを受け入れる事がなかなかできませんでした。
でも、現実は確かに別れている。

その狭間でイライラしたり、落ち込んだりしていた時期があります。
受け容れないから、次に進めないのです。

別れを否定することで、交際時の自分自身にすがる事ができていたのです。

肯定と否定。自分で選べる

肯定と否定。
これが再生ボタンと停止ボタンの役割を果たしているって事、なんとなくわかりましたでしょうか?

肯定することで、自分自身の意識が前進します。
再生ボタンを押したかのように、前に進んでいきます。

否定することで、自分自身の意識が過去の中に留まります。
今この瞬間に自分の意識はありませんので、現実は止まったままになります。

肯定と否定が、再生ボタンと停止ボタンの役目を担っています。
そして、その再生ボタンと停止ボタンを押すことができるのは誰なのか?

”あなた”ですよね。
あなたが再生ボタンを押すのか、停止ボタンを押すのかを決めて、実行しています。

例えば、今強がって無理をしている事があるのなら、それが”できない自分”であることを否定していませんか?

できないと認められないし、認めたくない。
だから否定している。

そこを、”自分はこれが苦手だ、できないんだ”と認めてしまうことで、その苦手としている部分の扱い方をどうするのかを考える段階へと進みます。

誰かのチカラを借りるのか、スキルアップの時間を作るのか。
どう対処するのかを考えられるようになります。

肯定することで、次の段階へと行きます。
だからどんどん肯定していきましょう!

心理学で肯定することを推奨される理由の1つには、そういう部分も隠されています。

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