自分一人ではどうにもなりそうにないな・・・。
そんな諦めに近いぐらいに落ち込んでいた時期に、一念発起で利用した心理カウンセリング。
どこが良いのかも何もわからない。
話を聞いてもらえるだけなのかな?
そんな軽い気持ちで初めて利用した心理カウンセリングの体験談、書かせて頂きます。
心理カウンセリングの利用体験談
心理カウンセリングを受けてみた率直な感想は、1人で抱えなくて良かったということです。
ひと段落ついた今だから言えることなのかもしれません。
失恋の落ち込みから抜け出したい一心でした
僕が心理カウンセリングを受けるキッカケとなったのは失恋でした。
失恋と言っても、初めての失恋ではありません。
何度も何度も失恋経験はあります。
フラれたら、悔しいし、悲しい。
でも、それをジッと耐える。ただただ耐える。
耐えて耐えて時間が経つのを待つ。
もしくは次の恋人を見つけて気分を変えるのか。
それしかなかったのですが、あまりにも落ち込んでいる僕を見て友人が「一度カウンセリング受けてみたら?相当ヤバいぞ・・・」という一言が妙に引っかかるほど当時の自分は凹んでいました。
そこで、カウンセリングでラクになるのなら一度受けてみるか・・・と思ったのがキッカケでした。
友人自身が、心を病んだ経験があり、カウンセリングを受けた経験があるからこそ、僕に響いたのだと思います。
カウンセリングで楽になるという経験
友人の「カウンセリングを受けてみたら?」という一言をキッカケに、早速ネットであれこれと検索。
出てくる出てくる、色々なカウンセラーが。
公式サイト、ブログ・・・探せば探すほど混乱してしまいそうなぐらいに出てくるそれらを、ひとしきり読み漁りました。
様々な記事を読めば読むほど、「あれ?これはもしかして、今の俺に必要なのかもな・・・」と感じてくる。
よし、これは一度試してみよう・・・と、無料で利用できる電話カウンセリングを利用して見ることにしました。
とある心理カウンセリングサービスに「早めに予約を取れる先生をお願いします!」と電話でのカウンセリングの予約をする。
その予約時間が来るまでに、自分の言いたい事をまとめて、時間ピッタリに電話をする。相手は女性カウンセラー。自分の状況と思っている事を話す。
すると、僕の心の状態を的確に言葉にして説明してくれる。
「・・・すごいですね。よくわかりますね」
感心しきりの言葉が口をついてでるのですが、同時に、気持ちが少し楽になるという感覚も味わいました。
理解してくれる人がいる・・・
俺は変な人だから、誰も理解されないと思っていた・・・
自分は変で誰も理解して貰えないと思っていたけど、違った・・・。
そんなふうにカウンセリングに感動した僕は、予算の許す範囲で色々な電話カウンセリングを試してみよう!と思い、あれこれと電話をしてみました。
カウンセリングの先生も人間です。
相性が合わない事もあるためです。
そして同時にこうも思いました。
毎回毎回自分の状況を説明しているだけで、何も進展してないな・・・と。
「はじめまして」で会話が始まる先生には、事情を説明しなくてはいけません。
その説明を聞いた先生が限られた情報の中から、的確にお答えをくださる。
でも、話せる時間は限られてますので、伝えられる情報も限られます。
そのため、1回のお試しカウンセリングでは、伝えられる情報も、得られるアドバイスも似たり寄ったりになりがちだと気付いたのです。
なるほど、同じ先生と向き合いながら進めるしかないんだな・・・と。
そこで、今まで話した先生の中から、「この先生よかったな・・・」と思う女性カウンセラーさんに、本格的にカウンセリングをお願いしよう!と決断しました。
心の中の問題と親の関係
女性カウンセラーさんは、失恋の傷が消えない僕の原因についてこう言いました。
「あなたが母親から受けた傷と失恋の傷が似ていて、母親に捨てられたような感覚に近いものがあると思いますよ。」
つまりは、母親との関係が上手くいってないでしょ?と。
図星でした。
だから、母親との関係性を見直すというプロセスを経ると、傷は癒えるし、心の器が広がりますよ、とのことなのです。
直接関係性を修復するという方法もありますが、間接的に想像の中で修復する方法もあるそうです。
それなら・・・と、人生で初めて母親との関係性に向き合う事にしました。
アダルトチルドレンと仲良くする
心理学系の記事を読んだりした方なら聞いた事はあるかもしれませんが。
当時の僕は、いわゆるアダルトチルドレンの傾向がありました。
それが恋愛の中で姿を現します。
どういう事かと言いますと、「母親から貰えなかった愛情を恋人から貰おうとする」という心理傾向があるのです。
心が母親と恋人を同一視しているので、恋人は母親代わりと思っている部分がある。
だからこそ、恋愛の別れが肉親との別れに近いような苦痛を伴うというもの。
その心の傷を癒すことから始めていきましょうよ、とのことでした。
感情との接し方を学び実践する
僕の場合ではありますが。
心の中にある愛情に飢えたもう一人の子供の頃の自分(インナーチャイルドって言うそうです)との向き合い方を学ぶ事から始めました。
慣れないうちは違和感しかありません。
その違和感をカウンセラーさんに伝えながら、少しずつ自分の心との向き合い方を習得していきました。
そして。
傷に向き合いました。
中年男が、オロオロと涙を流しました。
辛くて辛くて、悲しくて、寂しくて、オロオロと泣きました。
そんなことが自分の身にも起きるとは思ってなかったので、今でも強烈に当時のことを覚えています。
泣いて泣いて、泣きまくりました。
そして、その日を境に、ゆっくりと心の傷が塞がり、感じ方が変わるのがわかるようになりました。
結果、別人のような自分になりました!って事はありません。
また、そうなる事が心理カウンセリングのゴールでもありません。
自分で言うのもなんですが、以前の自分よりも魅力的な自分になれました。
警戒心や怖れのような感覚が弱くなったのです。
そして、最後に、心理カウンセラーから、自分の心を手当てする習慣を身に着けましょうねというアドバイスと、心を成長させるコツや方法を教えて頂き、終わりました。
そもそもの問題はどうなったのか
失恋の傷はすっかり癒え、そして母親との関係性も以前の感覚とは変わりました。
縁を切ったという事ではなく、自分と母親は別人という線引きが上手くできるようになったと思っています。
逆にいえば、母親の顔色に怯えている自分が居たのです。
それはなぜか・・・という部分を自分なりに整理し、折り合いをつけ、傷を癒し・・・というプロセスを経て今に至っています。
以前よりは楽になりました。
100だったものが、50や40に減ったような感覚という感じです。
心理カウンセリングの体験まとめ
僕の一個人の心理カウンセリングの体験をまとめて書かせて頂きました。
随分駆け足だったかな・・・と思っていますが、概要としては、ここまで書かせて頂いたとおりです。
失恋で凹み、その心の傷をカウンセリングの先生に相談してみる。
そうすると、その失恋は母親との関係が影響しているかもね・・・という、失恋直後の自分にはなかった視点で問題の根元を教えてもらった。
同じ苦しみを繰り返したくないので、その心の問題をどう向き合えばいいのかをカウンセリングの先生から教わりながら、少しずつ習得していった。
その結果、以前よりも心に向き合うのが上手い自分になったな・・・と思える所にまできましたし、母親との関係性も以前よりもよくなりました。
完全に吹っ切れたとか、ゼロになった!という事ではなく、楽になりました。
総じて、心理カウンセリングを受けて良かったと僕は思っています。
だからこそ、もしあなたが「心理カウンセリングを受けたいな・・・」と思っているのなら、一度受けてみたらどうだろう?というのが僕の想いです。
ここでは書けなかった感覚的なもの。
あなたの心をちゃんと受け止めて理解してくれる人がいるという感覚。
それを味わうことは本当に貴重であり重要だと思いますよ。
その体験をするだけで、心は大きく変わりますから。
是非参考にしてみてください。