2023年4月9日、第20回統一地方選、9道府県知事選や6政令市長選など前半戦が投開票された。その中で大阪維新の会が大阪府の府知事選と市長選で当選、奈良県の知事選も当選という結果を得て、さらなる躍進を得ることになりましたので、そのポイントについてまとめました。
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大阪ダブル選・奈良知事選ので維新勝利におけるポイント
維新の会が大阪で盤石の選挙を展開した
大阪府知事選と大阪市長選において、府知事は吉村知事が再選、市長は維新の新人、横山英幸氏が議席を獲得することになり、引き続き知事、市長共に維新の議員が担うことになりました。
議席数も単独過半数を得た
大阪維新の会として初の議会での単独過半数を獲得。これまで公明党との連立で議会運営をしてきたが、今後は維新の会が主体となって運営していくことになります。
自民党保守の奈良県において維新の候補者が知事に当選する快挙
自民党盤石と思われていただけに大きな衝撃となりましたが、自民党で候補者を二人立てて潰しあいになった結果、維新の議員が当選すると言う漁夫の利感も否めませんし、自民党の自滅とも言えます。
維新の勢いと同時に、自民党の内部の迷走具合もうかがえます。
大阪維新の会の今後の議会運営のポイント
大きく躍進した大阪維新の会ですが、今後の議会運営では次のような点が重要なポイントになりますので、どういった運営をしていくのかが注目されます。
大阪をどう成長させていくのか
選挙でも争点になっていたIR、また2025年には大阪万博もありますので、それをいかに成長の起爆剤として経済活性化につなげることができるのかが課題となっています。
公共サービスの充実化
大きな借金を抱える大阪府、大阪市はその財政状況を改善させるために、公務員や公共事業の節約や削減を進めてきましたが、その影響が市民サービスにわかりやすい形で出始めています。
公共サービスをいかに向上させるのかが次なる課題となってきています。
自民党との関係
野党第二党としての存在感が増してきている維新の会ですが、自民党との関係性、距離感をどうするのかというのも課題として考えられます。
自民党の支持を奪う形で成長してきている日本維新の会ですから、自民党からすると敵と言えます。しかし、安倍政権や菅政権では良好な関係を築いてきていました。
岸田政権に代わってから、政治的方向性の違いからその良好な関係性は崩れつつあり、今後どういう方向に舵を切るのかが注目されるようです。
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